大阪府 高校入試情報(令和2年度/2020年度)
記事公開日 2019/03/27 最終更新日 2019/11/12
令和2年度(2020年度)の大阪府高校入試情報
令和2年度(2020年度)の大阪府高校入試における入試日程、合格発表日、試験の詳細、内申点の算出方法、合否判定基準などを解説します♪
大阪府高校入試の種類
大阪府の公立高校入試は、特別入学者選抜(2月)、一般入学者選抜(3月)の2種類があります。
特別入学者選抜:実技検査を行う一部の学科で行われる入試。
一般入学者選抜:筆記試験のみの一般的な入試。
音楽、美術などの専門的な学科を志望している場合は「特別入学者選抜」、そのほかの学科を志望している場合は「一般入学者選抜」を受験します。
そのため、実質受験のチャンスは一度きりですが、同じ高校の中で学科を第1志望、第2志望と複数学科を志望することはできるので、同じ学校の複数の学科に魅力を感じているという方は迷わず志望しておきましょう♪
◆『特別入学者選抜』
【特別入学者選抜の受験を実施する学科・高校一覧】
学科名 | 高等学校名(私立) | 高等学校名(公立) |
工業に関する学科 | 建築デザイン科、インテリアデザイン科、プロダクトデザイン科、映像デザイン科、ビジュアルデザイン科 | ― | 大阪市立工芸 |
デザインシステム科 | ― | 岸和田市立産業 |
グローバル探究科 | ― | 大阪市立水都国際 |
美術科 | ― | 大阪市立工芸 |
体育に関する学科 | 摂津、大塚 | 大阪市立桜宮、大阪市立汎愛 |
芸能文化科 | 東住吉 | ― |
演劇科 | ― | 大阪市立咲くやこの花 |
音楽科 | 夕陽丘 | ― |
総合造形科 | 港南造形 | ― |
エンパワメントスクール | ― | (大阪府立)淀川清流、成城、西成、長吉、箕面東、布施北、和泉総合、岬 |
多部制単位制Ⅰ.Ⅱ部(クリエイティブスクール) | 多部制単位制I部・II部
普通科 | 勝山・桃谷(Ⅰ・Ⅱ部)統合新校(仮称) | ― |
昼夜間単位制
普通科
ビジネス科 | ― | 大阪市立中央 |
【入試日程】
学科 | 日程 | 試験内容 |
音楽科 | 令和2年2月16日(日) | 視唱、専攻実技 |
令和2年2月20日(木) | 学力検査、聴音 |
音楽科以外 | 令和2年2月20日(木) | 学力検査(英語.数学.国語.理科.社会) |
令和2年2月21日(金) | 面接、実技検査等 |
【合格発表日】
【入試の詳細と合否判定方法】
特別入学者選抜は、「学力検査」「調査書の内申」「実技検査」の点数で決まります。
学力検査の国語、数学、英語の3教科には、A「基礎的問題」、B「標準的問題」の2種類があります。
各高校がそれぞれ選択しているので、志望校がどちらの問題を採用しているのか、HP等を見て、早めに確認しておきましょう!
志望校が決まっていない場合は、AとBの過去問題を解いて、自分に合ったレベルはどちらなのか確認しておくのもオススメです♪
入試では、以下の得点が高校ごとに設定している満点に換算され、得点が決定します。
試験内容 | 科目 | 配点 | 試験時間 |
学力検査 | 英語 | 45点 | A:筆記40分+リスニングテスト15分
B:筆記40分+リスニングテスト15分
|
数学 | 45点 | A:40分
B:40分 |
国語 | 45点 | A:40分
B:40分 |
理科 | 45点 | 40分 |
社会 | 45点 | 40分 |
その他の検査 | 実技検査 | 100点~225点 | ― |
面接 | 配点なし | ― |
内申点は合計で225点満点になります。
学年 | 算出方法 | 得点 |
1年生 | 9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階= | 45点 |
2年生 | 9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階= | 45点 |
3年生 | 9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階×3= | 135点 |
このようにして算出された調査書の内申点225点と学力検査点225点は、「3:7」「4:6」「5:5」「6:4」「7:3」の5パターンのどれかの比重におかれ、総合点を算出されます。
この比重もまた各高校が選択しているので、前もって志望校の比重を確認しておきましょう!
実技検査を実施する受験の合否判定方法は以下の通りです。
① 総合点の高い受験者から定員の110%に相当する者を(Ⅰ)群とする。
② (Ⅰ)群で、総合点の高い受験者から順に、募集人員の90%に相当する受験者を合格とする。
③ ②で合格が決まっていない受験者を(Ⅱ)群(ボーダーゾーン)とし、自己申告書及び調査書の「活動/行動の記録」により、各高校の「アドミッションポリシー(求める生徒像)」に極めて合致する受験者を、総合点の順位に関わらず優先的に合格とする。
④ ③による合格者を除き、(Ⅱ)群の中から総合点の高い受験者から順に、募集人員を満たす受験者まで合格とする。
また、面接を実施する受験の合否判定は以下のようになります。
① 学力検査の得点が教育委員会の定める基準に達した受験者から、A面接・B自己申告書・C調査書の「活動/行動の記録」を2:1:1の比率で資料として、各高校の「アドミッションポリシー」に最も適合する受験者から順に、募集人員の50%までを合格とする。
② 残りの受験者の中から、総合点の高い受験者から順に合格者を決定する。
◆『一般入学者選抜』
【一般入学者選抜の受験を実施する学科】
特別選抜、中高一貫選抜を実施しない全ての学科で「一般入学者選抜」が行われます。
【入試日程・合格発表日】
内容 | 日程 |
入試 | 令和2年3月11日(水) |
合格発表 | 令和2年3月19日(木) |
【入試の詳細と合否判定方法】
一般入学者選抜は、「学力検査」「調査書の内申」の点数と、「自己申告書」の内容で合否が決まります。
学力検査の国語、数学、英語の3教科には、A「基礎的問題」、B「標準的問題」C「発展的問題」の3種類があります。
各高校がそれぞれ選択しているので、志望校がどの問題を採用しているのか、HP等を見て、早めに確認しておきましょう!
志望校が決まっていない場合は、A、B、Cの過去問題を解いて、自分に合ったレベルはどれなのか確認しておくのもオススメです♪
また、外部機関認証の英語力判定テスト(TOEFL、iBT、IELTS、実用英語技能検定)のスコア等を持っている方は、たとえ学力検査の英語で失敗しても、府教育委員会が換算した外部機関認証の英語力判定テストの点数を学力検査の成績とすることができます。
良いスコアを持っている方は、出願時に英語資格のスコア等の証明書の写しを提出しておきましょう!
入試では、以下の得点が高校ごとに設定している満点に換算され、得点が決定します。
科目 | 配点 | 試験時間 |
英語 | 90点 | A:40分+リスニング15分
B:40分+リスニング15分
C:30分+リスニング25分 |
数学 | 90点 | A:50分
B:50分
C:60分 |
国語 | 90点 | A:50分
B:50分
C:50分 |
理科 | 90点 | 40分 |
社会 | 90点 | 40分 |
内申点は、合計で450点満点になります。
学年 | 算出方法 | 得点 |
1年生 | 9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階×2= | 90点 |
2年生 | 9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階×2= | 90点 |
3年生 | 9教科(英語.数学.国語.理科.社会.音楽.美術.保体.技家)×5段階×6= | 270点 |
このようにして算出された調査書の内申点450点と学力検査点450点は、「3:7」「4:6」「5:5」「6:4」「7:3」の5パターンのどれかの比重におかれ、総合点を算出されます。
この比重もまた各高校が選択しているので、前もって志望校の比重を確認しておきましょう!
そして、その総合点が合格ギリギリのラインに立ったときに合否に関わってくるのが「自己申告書」です。
これは、府教育委員会が提示するテーマに沿って書く小論文のようなものです。
今年度に提示されたテーマは、
「あなたは、中学校等の生活(あるいはこれまでの人生)でどんな経験をし、何を学びましたか。また、それを高等学校でどのように生かしたいと思いますか。できるだけ具体的に記述してください。」
というもの。
以下にも詳しく書いていますが、「学力検査」「調査書の内申」の点数が合格ラインギリギリのグループに入った場合、入試の評価基準が変わります。
この「自己申告書」と「調査書の活動/行動の記録」(学校の先生の評価)の二つの内容が見られ、受験校の求める人物像に合う生徒から合格と判定されていくのです。
この場合、「学力検査」と「調査書の内申」の点数は影響しません!
合格できるか微妙なラインの学校を受験する場合は、特にこの「自己申告書」に力を入れるようにしましょう!
以下、具体的な合否判定方法です。
① 総合点の高い受験者から定員の110%に相当する受験者を(Ⅰ)群とする。
② (Ⅰ)群で、総合点の高い受験者から順に、募集人員の90%に相当する受験者を合格とする。
③ ②で合格が決まっていない受験者を(Ⅱ)群(ボーダーゾーン)とし、自己申告書及び調査書の「活動/行動の記録」により、各高校の「アドミッションポリシー(求める生徒像)」に極めて合致する受験者を、総合点の順位に関わらず優先的に合格とする。
④ ③による合格者を除き、(Ⅱ)群の中から総合点の高い者から順に、募集人員を満たす受験者まで合格とする。
また、複数志願がある高校の受験の合否判定方法は以下のようになります。
① 全ての受験者を、志望順位に関係なく、総合点の高い受験者から順に並べる。
② 総合点の高い受験者から順に、第1志望の学科に振り分ける。
③ ②において募集人員の110%に当たる人数に先に達した学科について、複数志望のない選抜の方法で合格者を決定する。
④ すでに合格となった受験者、③において選抜を行った学科のみを志望している受験者を除き、①~③の手順を繰り返して各学科の合格者を決定する。ただし、第1志望をすでに不合格となった受験者は、第2志望を第1志望として扱う。
◆大阪府の高校入試の特色
大阪府の高校入試の特色として、大阪府の高校入試で実施される英語の学力検査で使用する英単語は、大阪府教育委員会が作成する「大阪版中学校で学ぶ英単語集」から出題されるということがあります。受験生の皆さん、ぜひ読んでみてくださいね♪
また英語の学力検査に外部検定(TOEFL、iBT、IELTS、実用英語技能検定)のスコア等に応じた点数保証があります。
1、2年生の方は、受験を見据えて英語の外部検定を受けておくことをオススメします!
もっと詳しい大阪府の公立高校受験、入試制度の情報を知りたい方は、大阪府教育委員会の高校入試情報のページで確認してみてくださいね♪
↓↓↓
【http://www.pref.osaka.lg.jp/kotogakko/gakuji-g3/】
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